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  • 突板とは?

    突板(つきいた)とは 家具や建具、ホテルや店舗の内装などで目にする、美しい天然木の木目。 一見すると一枚の無垢材に見えても、実は「突板(つきいた)」が使われていることがあります。 突板とは、天然木をおよそ0.2〜0.6mm程度の薄さにスライスした木材のことです。 木そのものを薄く切り出しているため、印刷で木目を再現したシートとは異なり、一枚一枚に天然木ならではの色合いや木目の違いがあります。 広島銘木産業(HIROMEI)は、広島県府中市で天然木突板の製造・加工を行っています。 この記事では、突板とはどのような素材なのか、無垢材との違いや製造方法、木目の種類、メリットや注意点まで、実際に突板を扱うメーカーの視点から紹介します。 突板と突板化粧板の違い 「突板」と「突板化粧板」は、同じもののように使われることがありますが、厳密には異なります。 突板は、天然木を薄くスライスした木材そのものです。 その突板を合板やMDFなどの基材の表面に貼り合わせたものが、一般に「突板化粧板」などと呼ばれます。 突板は非常に薄いため、多くの場合は基材と組み合わせ、家具や建具、壁面材、什器などの表面材として使用されます。 表面には本物の天然木を使用しながら、用途に合わせた基材と組み合わせられることが、突板の大きな特徴です。 突板と無垢材は何が違う? 突板も無垢材も、本物の天然木です。 大きな違いは、木をどのような形で使うかにあります。 無垢材は、丸太から切り出した木材そのものを使用します。 一方、突板は天然木を薄くスライスし、合板やMDFなどの基材と組み合わせて使用します。 突板 ・天然木を薄くスライスして使用する ・天然木の木目や色合いを楽しめる ・一つの原木から広い面積を取ることができる ・基材と組み合わせることで、大きな面にも使用しやすい ・木目の並べ方によってさまざまな表現ができる 無垢材 ・木そのものを厚みのある状態で使用する ・天然木ならではの質感や重量感がある ・削り直しなどができる場合がある ・湿度などによる伸縮、反り、割れが起こることがある どちらが優れているということではありません。 無垢材には無垢材の良さがあり、突板には突板だからこそできる木の使い方があります。 求めるデザインや用途、寸法、使用環境などによって使い分けられています。 なぜ木を薄くスライスするのか 一本の木が育つまでには、長い年月がかかります。 特に美しい木目を持つ木や、希少な樹種は限られています。 そうした木を厚い板のまま使うだけではなく、薄くスライスすることで、一つの原木からより広い面積に天然木の表情を生かすことができます。 これが突板という技術の大きな特徴です。 「薄い木だから価値が低い」ということではありません。 木をどこから取り、どの方向にスライスし、どの木目を選び、どのように並べるか。 突板は、原木の特徴を見極め、その木が持つ表情を引き出していく素材でもあります。 突板はどうやって作られる? 突板は、単純に木を薄く切れば完成するものではありません。 原木の状態を見極め、木取りを考え、スライスし、 その後も乾燥や選別などさまざまな工程を経て製品になります。 HIROMEIでは、原木から突板になるまで、それぞれの木の状態を確認しながら加工しています。 1.原木を選ぶ まずは原木を見ます。 同じ樹種でも、木目、色、節、白太の入り方などは一本一本異なります。 完成したときにどのような木目が現れるかを考えながら、原木を見極めます。 2.木取りをする 原木をどの方向から切り出すかによって、現れる木目は大きく変わります。 原木の特徴や最終的に求める木目を考えながら、スライスするための形に加工していきます。 3.木を柔らかくする 樹種や状態に応じて木を加熱し、スライスしやすい状態へ整えます。 木の性質を見ながら条件を調整することも、きれいな突板をつくるうえで重要な工程です。 4.薄くスライスする 整えた木材を、スライサーと呼ばれる機械で一枚ずつ薄くスライスします。 わずかな厚みの違いや木の状態によっても仕上がりが変わるため、木の状態を確認しながら加工します。 5.乾燥・選別する スライスした突板を乾燥させ、木目や色、品質を確認しながら選別します。 天然木のため、一枚としてまったく同じものはありません。 その違いを見極め、用途に合わせて使い分けていきます。 6.貼り加工をする 選んだ突板を用途に合わせて組み合わせ、合板やMDFなどの基材へ貼ります。 同じ樹種、同じ突板でも、並べ方によって完成したときの印象は大きく変わります。 板目と柾目 ― 切り方で木目は変わる 突板の魅力の一つが、「木目を選べること」です。 代表的な木目には「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」があります。 板目 年輪に対して接線方向に近い方向から取ることで、山形や曲線を描くような木目が現れます。 木らしい動きや変化を感じやすく、一枚の中でもさまざまな表情を見ることができます。 柾目 原木の中心方向に近い向きから取ることで、比較的まっすぐ整った木目が現れます。 すっきりとした印象になりやすく、家具や建具、内装など幅広く使用されています。 同じ樹種でも、板目と柾目では印象が大きく異なります。 さらに、突板は木目の並べ方によっても見え方を変えることができます。 突板だからできる木目の表現 突板は、単に天然木を薄くした素材ではありません。 スライスした突板をどのように並べるかによって、木目そのものをデザインすることができます。 左右対称に開くように並べたり、同じ方向へ連続して並べたり、異なる樹種を組み合わせたり。 木がもともと持っている模様を生かしながら、空間や製品に合わせて木目を構成することができます。 突板のメリット 天然木そのものの表情を楽しめる 突板の表面は印刷ではなく、本物の木です。 木目や色の揺らぎなど、天然木にしかない表情があります。 木を有効に活用できる 木を薄くスライスすることで、一つの原木からより広い面積に天然木を使用できます。 限りある木材を生かすという点も、突板の大切な特徴です。 大きな面にも天然木を使いやすい 基材と組み合わせることで、家具の扉や壁面など、広い面にも天然木の木目を取り入れやすくなります。 木目を選び、組み合わせることができる 同じ原木から連続して取れた突板を使用したり、木目の向きや配置を変えたりすることで、無垢材とは異なる意匠表現が可能です。 突板を使ううえで知っておきたいこと 突板には多くのメリットがありますが、天然木であること、そして非常に薄い材料であることを理解して使うことが大切です。 ◉一枚一枚、木目や色が異なる 天然木のため、同じ樹種でも色や木目には違いがあります。 これは欠点ではなく、天然素材ならではの特徴です。 ◉経年によって色が変化する 天然木は、光や時間の経過によって色合いが変化していきます。 樹種によって、その変化の仕方も異なります。 ◉深く削ることには向いていない 表面の突板は薄いため、無垢材のように何度も深く削り直すことはできません。 加工や研磨の際には、突板の厚みを考える必要があります。 ◉加工技術によって仕上がりが変わる 突板は薄いからこそ、木目の選別、貼り合わせ、接着、研磨、塗装など、それぞれの工程が仕上がりに影響します。 実は身の回りで多く使われている突板 突板は、特別な場所だけで使われている素材ではありません。 高級家具、テーブル、収納家具、住宅の建具、ホテル、店舗、オフィスの内装など、身の回りのさまざまな場所で使われています。 一見すると無垢材のように見えるものにも、突板が使われていることがあります。 それは無垢材の代用品としてだけではありません。 天然木の美しさ、デザインの自由度、寸法や用途への対応、そして木材資源の活用などを総合的に考えたうえで選ばれている素材です。 私たちが突板にこだわる理由 HIROMEIは、創業以来、天然木突板の製造・加工に向き合ってきました。 私たちが大切にしているのは、 「木を最後まで使い切ること」です。 木が育つまでには長い時間が必要です。 その一本の木をできる限り無駄にせず、木目や色、特徴を見極め、それぞれに合った形で生かしていく。 突板は、そのための技術の一つだと考えています。 原木から向き合うものづくり HIROMEIでは、完成した突板を仕入れて貼るだけではなく、自ら原木の買い付けも行っています。 樹種、木目、色合い、節などを確認しながら原木を選び、その木がどのような表情を持っているのかを考えます。 どんな木にも個性があり、同じものは二つとありません。 原木の段階から向き合うことで、一つ一つの木が持つ特徴をできるだけ生かすことを大切にしています。 「木を成仏させる」という考え方 私たちは、突板づくりを単なる製造技術だとは考えていません。 一本の木が持つ価値を余すことなく活かし、新たな形で未来へつないでいく技術だと考えています。 突板は一本の丸太から何十倍もの面積を生み出すことができます。 それは、木を無駄なく使い切るための知恵でもあります。 木が生きてきた時間を無駄にせず、その美しさを次の世代へ受け継いでいくこと。 私たちはその想いを、 「木を成仏させる」 という言葉で表現しています。 それがHIROMEIのものづくりの原点です。 木目だけではなく「年輪」まで活かす 私たちは、木目だけではなく、 「木が生きてきた時間そのものも活かせないだろうか」 と考えました。 そこで生まれたのが、年輪を意匠として活用する「年輪突板」です。 その技術から生まれたのが、壁面アートブランド 「Radial Square」 です。 一本の木が刻んだ年月を、空間の中で楽しむ。 それもまた、突板だからこそ実現できる表現です。 木を薄くする。木目を選ぶ。木目を並べる。 そして、これまで活用しにくかった部分にも新しい価値を見つける。 突板には、一本の木からさまざまな表情を引き出す可能性があります。 よくある質問 Q. 突板は本物の木ですか? はい。天然木を薄くスライスした、本物の木です。 木目を印刷したシートとは異なり、一枚一枚の木目や色に天然木ならではの違いがあります。 Q. 突板の厚みはどのくらいですか? 用途や製造方法によって異なりますが、一般的には0.2〜0.6mm程度の薄さに加工されます。 HIROMEIでも、用途に応じてさまざまな突板を扱っています。 Q. 突板とベニヤは同じものですか? 英語の「veneer」は薄い木材を意味し、突板もwood veneerの一種です。 一方、日本では「ベニヤ」という言葉が合板を指す意味で使われることも多いため、突板とは区別して考えた方が分かりやすいでしょう。 Q. 突板と木目シートの違いは? 突板は天然木そのものを薄くした素材です。 木目シートは、木目を印刷した紙や樹脂などを用いて木の表情を再現した素材です。 見た目が似ていても、材料そのものが異なります。 Q. 突板と無垢材では、どちらが良いですか? どちらが良いというものではなく、用途によって適した素材が異なります。 無垢材には木そのものの厚みや質感があり、突板には天然木を広い面に使用したり、木目を選んで構成したりできる良さがあります。 Q. 板目と柾目は選べますか? 樹種や原木の状態によりますが、板目や柾目など、求める木目に合わせて選定することができます。 同じ樹種でも木取りによって印象が大きく異なるため、用途やデザインに合わせた選択が重要です。 Q. 突板は剥がれることがありますか? 適切な接着、加工、施工が行われ、通常の使用環境で使用されていれば、長期間使用できます。 一方で、使用環境や基材、接着方法などが適切でない場合には、浮きや剥がれにつながることがあります。 Q. 突板は経年変化しますか? はい。 表面は天然木なので、光や時間の経過によって色合いが変化します。 その変化も天然木を使用する魅力の一つです。 まとめ 突板は、天然木を薄くスライスし、その木が持つ木目や色を生かすための素材です。 単に木を薄くしたものではなく、 どの原木を選ぶか。どの方向から取るか。どの木目を選ぶか。どのように並べるか。 そして、どのように仕上げるか。 それぞれの工程によって、完成したときの表情は大きく変わります。 HIROMEIはこれからも原木と向き合い、一つ一つの木の特徴を見極めながら、天然木だからこそ生まれる表情をものづくりへ生かしていきます。

  • ホワイトアッシュ材とは?|明るい色合いと力強い木目が魅力の天然木

    ホワイトアッシュ(White Ash)は、北米を代表する広葉樹の一つです。 明るい色合いと、まっすぐに伸びる美しい木目を持ち、家具や内装材、建具など幅広い用途で使われています。 ナラ(オーク)にも似た力強い木目がありながら、より軽やかで爽やかな印象を与えることから、北欧テイストやナチュラルな空間にもよく選ばれています。 ホワイトアッシュ材とは? ホワイトアッシュはモクセイ科トネリコ属の広葉樹で、アメリカやカナダ東部を中心に生育しています。 主な産地:アメリカ・カナダ 分類:広葉樹 特徴:明るい色合いと力強い木目、高い強度 適度な硬さと弾力性を持つことから、家具だけでなく、野球のバットや工具の柄など、衝撃に強さが求められる製品にも利用されてきました。 ホワイトアッシュ材の特徴 ① はっきりとした木目 ホワイトアッシュは、年輪に沿って現れる木目が比較的はっきりしています。 まっすぐ伸びる柾目はすっきりとした印象に、板目では山形の流れるような木目が現れ、天然木ならではの表情を楽しめます。 ② 明るく清潔感のある色合い 白太(Sapwood)は白色から淡いクリーム色で、空間を明るく見せるのが特徴です。 心材(Heartwood)は淡い褐色からやや濃い褐色になり、自然な色のコントラストが生まれることもあります。 塗装によって色味が大きく変わりにくく、天然木本来の雰囲気を活かしやすい樹種です。 ③ ナラに似た存在感 ホワイトアッシュはナラ(オーク)と似た木目を持っていますが、全体的に色味が明るく、より軽やかな印象があります。 木目をしっかり見せたいけれど、重たい雰囲気にはしたくないという空間によく採用されています。 ホワイトアッシュ材はどんな用途に使われる? ホワイトアッシュは、見た目の美しさと強度を兼ね備えているため、さまざまな製品に利用されています。 家具 建具 内装材 化粧合板・突板 野球バット 工具の柄 階段材 丈夫で加工性にも優れているため、住宅から商業施設まで幅広く使われています。 HIROMEIが見るホワイトアッシュの魅力 ホワイトアッシュの魅力は、明るい色合いだけではありません。 最大の特徴は、はっきりとした木目がありながら、空間に重たさを感じさせないことです。 ナラのような力強さを持ちながらも、よりすっきりとした印象を与えるため、住宅や店舗、オフィスなど、幅広い空間で採用されています。 また、一本の木の中でも木目の流れや年輪の表情は少しずつ異なります。 板目ではダイナミックな山形の木目が現れ、柾目ではまっすぐ整った木目が現れるため、同じホワイトアッシュでも仕上がりの印象は大きく変わります。 HIROMEIでは、その違いを見極めながら、一枚一枚の突板を選別しています。 木目を主役にしたい家具には力強い表情を、空間をすっきり見せたい内装にはおとなしい木目を選ぶなど、用途に合わせて最適な一枚を選ぶことも、天然木を扱う技術の一つです。 ホワイトアッシュは、木目の美しさと使いやすさを兼ね備えた、長く愛され続ける樹種です。 ホワイトアッシュ材の経年変化 ホワイトアッシュは、使い込むことで少しずつ色味が深まり、落ち着いた印象へと変化していきます。 急激に濃く変色する樹種ではありませんが、紫外線や使用環境によって、やや黄味を帯びた色合いへと変化することがあります。 こうした変化も、天然木ならではの魅力の一つです。 まとめ ホワイトアッシュは、明るい色合いと力強い木目を兼ね備えた人気の広葉樹です。 ナラに似た存在感を持ちながらも、より軽やかで爽やかな印象を与え、住宅や家具、内装など幅広いシーンで活躍しています。 天然木は、一枚一枚異なる表情を持っています。 だからこそ、木目や色合いを見極め、その木の魅力を最大限に引き出すことが、美しい製品づくりにつながります。

  • レオ(ニューギニアウォールナット)材の木目と特徴|深みのある褐色と、有機的な揺らぎを持つ静かな銘木

    レオ(ニューギニアウォールナット)は、深みのある褐色と、やわらかく揺らぐ木目を持つ木材です。 一見するとウォールナット系の落ち着いた銘木。しかし近づくと、均一すぎない色の濃淡や、有機的に流れる杢目が現れます。 重厚でありながら、どこか南国材らしい湿度感を持つ—— そんな独特の空気感を備えた素材です。 レオとは? レオは、日本では「ニューギニアウォールナット」の名称で流通することが多い木材です。 主にパプアニューギニア周辺で産出され、ウォールナットに似た落ち着いた色調から、この名で呼ばれています。 分類:広葉樹 産地:ニューギニア周辺 色味:赤褐色〜ダークブラウン 印象:深み・有機的・静かな高級感 北米ウォールナットほど硬質ではなく、より柔らかく自然な表情を持つ点が特徴です レオ材の木目の特徴 ① ゆるやかに流れる、有機的な木目 レオ材の魅力は、直線的すぎない木目にあります。 ゆるやかな波状杢、自然に揺らぐ繊維感、場所によって変化する濃淡。 均一ではないからこそ、空間に静かな奥行きを与えます。 ナラやタモのように“木目を見せる”というより、面として空気感をつくる木です。 ② 赤褐色の深みと、やわらかな艶感 レオ材は、ウォールナット系の落ち着きを持ちながら、 わずかに赤みを感じる色調が特徴です。 チョコレートブラウンの深み 赤紫を帯びる部分もある オイル仕上げで艶が増す という特徴があります。 光を強く反射するというより、内部に吸い込むような落ち着いた質感があります。 ③ 柾目・板目で印象が変わる レオ材は、木取りによって表情差が出やすい素材です。 柾目:静かで端正 板目:揺らぎが強く、有機的 杢が出ると独特の高級感 そのため、突板では一枚ごとの個性を見る楽しさがあります。 レオ材の物理的特徴 硬さ:中程度 重さ:やや軽め〜中程度 加工性:良好 比較的加工しやすく、家具・内装材・突板用途でも扱いやすい木材です。 一方で、 色差が出やすい 日焼けによる変化がある 天然材ゆえ表情差が大きい といった特徴もあります。 レオ材はこんな用途におすすめ 高級家具 ホテル・ラウンジ空間 壁面パネル 突板仕上げ 落ち着いた店舗内装 和モダン空間 特に、「重すぎないダークトーン」を求める空間と非常に相性が良い素材です。 他の色系銘木との比較 樹種 印象 レオ 有機的・柔らかい高級感 ブラックウォールナット 重厚・都会的 チーク 油分感・リゾート感 サペリ 華やかで立体的 レオ材を使う際の注意点 ロットごとの色差がある 木取りで印象が大きく変わる 経年変化で赤みが増す場合がある 特に突板用途では、実際の並びや流れを見ることが非常に重要です。 写真だけでは伝わりにくい“湿度感”のある素材でもあります。 まとめ|レオ材は「静かな深み」を持つ木 レオ(ニューギニアウォールナット)は、 深い色味を持ちながら、主張しすぎず有機的な揺らぎを感じさせる 静かな高級感を備えた木材です。 空間の主役になるというより、空間全体の温度を整えるような存在。 強さではなく、“深み”で魅せる木と言えるでしょう。

  • ホオノキ材(朴の木)の木目と特徴|白く、やさしく、静かな存在感

    ホオノキ(朴の木)は、非常に淡い色味と、主張の少ない木目を持つ国産広葉樹です。 一見すると無垢で静か。しかしその奥には、確かな木の質感と、日本的な美意識に通じる余白があります。「引き算のデザイン」に向いた木として、古くから使われてきました。 ホオノキ材とは? ホオノキはモクレン科モクレン属の広葉樹で、日本各地の山地に自生しています。 主な産地:本州・四国・九州 分類:国産広葉樹 特徴:軽く、柔らかい 朴葉(ほおば)で料理を包む文化でも知られ、木としても、生活に近い存在です。 ホオノキ材の木目の特徴 ① 木目が非常におとなしく、均一 ホオノキの最大の特徴は、 導管が目立たない 年輪のコントラストが弱い 面としてフラットに見える という点です。 ナラやケヤキのような「見せる木目」ではなく、 木目を感じさせないこと自体が美しさになります。 ② 白太主体の、明るくやさしい色味 色味は、 白色〜淡いクリーム色 わずかにグレーや緑を感じることもある 非常にニュートラルで、光を柔らかく受け止めます。 そのため、 空間を明るくする 他素材の邪魔をしない という特性があります。 ③ 近づくと感じる、わずかな繊維感 遠目では無表情に見えても、 うっすら見える年輪 繊維の流れ があり、完全に無機質にはならないところが、ホオノキの魅力です。 ホオノキ材の物理的特徴 非常に軽い 柔らかく、加工しやすい 刃物なじみが良い そのため、 彫刻 版木 下地材 試作・原型 などにも使われてきました。 一方で、 傷がつきやすい 耐久性は高くない という側面もあります。 ホオノキ材はこんな用途におすすめ ミニマルな家具 内装パネル・壁材 アート作品のベース 突板(木目を抑えたい場合) 和モダン・ギャラリー空間 「素材感は欲しいが、表現は抑えたい」 そんな場面で、非常に強い味方になります。 他の白系木材との違い 樹種 印象 ホオノキ 白く、静か マガシロ 無垢で緊張感 メープル 明るく精緻 バーチ 均一で工業的 ホオノキ材を使う際の注意点 汚れが目立ちやすい 傷が入りやすい 仕上げで印象が大きく変わる そのため、 クリア塗装 表面処理 使用場所の選定 が非常に重要です。 まとめ|ホオノキは「余白をつくる木」 ホオノキ材は、 主張しない木目 白く、やさしい色味 空間を受け止める静けさ を持つ、極めて日本的な素材です。 前に出る木ではありませんが、 作品や空間を成立させる“地”として非常に優秀な存在です。

  • サペリ材(サペリ)の木目と特徴|赤褐色に揺れる、現代的マホガニー

    引用:jayeshpatil912 - https://www.flickr.com/photos/75380256@N06/6925165314/, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25006619 サペリは、アフリカ産の広葉樹で、 マホガニーに非常によく似た外観 を持つことから「アフリカンマホガニー」とも呼ばれる木材です。 上品な赤褐色と、光の角度で表情を変える木目。高級感がありながら、現代の空間にもよく馴染む素材です。 サペリ材とは? サペリ(Sapele)はマメ科ではなく、**センダン科(マホガニー科)**に属する広葉樹です。 主な産地:アフリカ中西部(カメルーン、コンゴ、ガボンなど) 分類:広葉樹 位置づけ:マホガニー系代替材として流通 現在は、本マホガニー(ホンジュラスマホガニー)の希少化により、 実用・意匠の両面で評価が高まっている樹種 です。 サペリ材の木目の特徴 1. リボン状に現れる美しい縞模様(リボン杢) サペリ最大の特徴は、**柾目で現れるリボン状の縞模様(リボン杢)**です。 縦方向に走るストライプ 光の当たり方で明暗が反転 動きのある、上質な表情 この木目は、 マホガニーよりややシャープ チークより整っている という印象を与えます。 2. 赤褐色〜やや紫を含む深い色味 サペリの色味は、 赤褐色 赤茶〜ワインレッド寄り 紫を感じることもある といった、 深く艶のある色調 が特徴です。 仕上げを施すことで、 色と木目のコントラストが一層際立ちます。 3. 板目ではゆったりとした流れ 板目では、 大きくうねる木目 比較的均一なリズム が現れ、 派手すぎず、落ち着いた高級感 を演出できます。 サペリ材の物理的な特徴 硬さ:中程度〜やや硬め 重さ:中程度 加工性:良好 比較的扱いやすく、 家具 内装材 突板 いずれにも適しています。 サペリ材の経年変化 サペリは経年により、 赤みがやや落ち着く 色が深く締まる 艶が増す という変化をします。 使い込むほど、品のある表情に育つ木 です。 サペリ材の主な用途 家具(テーブル・キャビネット) 建具 壁面パネル 高級突板 商業空間の内装 特に、 「木目を見せたい縦面」「フラットすぎない上質さ」 を求める場面に向いています。 マホガニーとの違い(簡単比較) 項目 サペリ マホガニー 木目 ややシャープ なだらか 色味 赤みが強い 赤褐色 杢 リボン杢が出やすい 比較的穏やか 印象 モダン寄り クラシック まとめ|サペリは「現代空間に合う赤系銘木」 サペリ材は、 マホガニー系の高級感 リボン杢による動き 現代空間に合うシャープさ を併せ持つ、非常にバランスの良い木材です。 クラシックにも、モダンにも振れる 懐の深さが、サペリ最大の魅力と言えるでしょう。

  • ゼブラウッド(ゼブラ)材の木目と特徴|空間を一瞬で主役にする縞模様の木

    ゼブラウッドは、その名の通りシマウマ(Zebra)のような縞模様を持つ、非常に個性の強い木材です。 一目見ただけで忘れられない木目。ナチュラルなのにグラフィカル。木材でありながら、どこかアートのような存在感があります。 ゼブラウッドとは? ゼブラウッドはマメ科の広葉樹で、主にアフリカ中西部に分布します。 主な産地:ガボン、カメルーン、コンゴ周辺 学名:Microberlinia brazzavillensis 分類:中〜高密度広葉樹 日本では「ゼブラ」「ゼブラウッド」と呼ばれています。 ゼブラウッド材の木目の特徴 1. 明暗がはっきりした縞模様 ゼブラウッド最大の特徴は、 明るい黄白色〜淡褐色 濃い茶褐色のストライプ が強いコントラストで現れること。 この縞は、 直線的 ややうねりを伴う 板目で特に顕著 という性質があります。 2. 木目が「デザイン」になる素材 ゼブラウッドは、 木目そのものが主役 加工や意匠をシンプルにするほど映える 素材です。 そのため、 大面積よりアクセント使い 無垢感よりデザイン性 が重視されます。 3. 部位による表情差が大きい くっきりした縞が出る材 比較的おとなしい材 差が大きく、突板では選別と取り合わせが重要になります。 ゼブラウッド材の色味と経年変化 新材:明るくコントラストが強い 経年:全体がやや飴色寄りに落ち着く 縞は時間が経っても消えにくい 経年変化後もゼブラらしさはしっかり残るのが特徴です。 ゼブラウッド材の物理的特徴 硬さ:中程度〜やや硬め 重さ:中程度 加工性:やや癖あり 縞部分の硬さ差により、 逆目 欠け 仕上がりムラ が出やすく、刃物と仕上げに注意が必要です。 ゼブラウッドの主な用途 家具の天板・扉 カウンター 内装アクセント 楽器外装 高級雑貨・什器 全面使用は好みが分かれるため、ポイント使いが王道です。 ゼブラウッド材の注意点 木目の主張が非常に強い 空間を選ぶ 合わせる素材・色を誤ると騒がしくなる おすすめの組み合わせは、 黒皮鉄 マットブラック コンクリート ダークストーン など、無彩色系です。 まとめ|ゼブラウッドは“木で描くグラフィック” ゼブラウッドは、 天然木とは思えない縞模様 強烈な個性 デザイン性重視の素材 「木を主役にしたい」「空間に記号性を持たせたい」 そんな場面で真価を発揮します。

  • スギ材の木目と特徴|日本の暮らしに最も身近な木

    スギ材とは? スギ材は、日本を代表する針葉樹です。 北海道南部から九州まで広く分布し、日本の住宅や神社仏閣など、 古くから私たちの暮らしを支えてきました。 成長が早く加工しやすいことから、建築材や家具、内装材など幅広い用途で利用されています。 身近な木だからこそ見過ごされがちですが、日本の木材文化を語るうえで欠かせない存在です。 スギ材の木目の特徴 柾目 板目 節 1. 年輪がつくる、やさしい木目 スギ材は、年輪がはっきりと見えながらも、全体としてやわらかな印象を持つ木です。 早材と晩材のコントラストは比較的穏やかで、 波打つように流れる木目が自然な表情を生み出します。 そのため、内装材として使用すると空間が明るく、やさしい雰囲気になります。 スギ材の木目の特徴 年輪幅が比較的広い 波打つような木目が現れやすい やさしく温かみのある印象 2. 赤身と白太が生み出す自然な表情 スギ材には、赤みのある「赤身」と、明るい色の「白太」があります。 この色の違いが、天然木ならではの豊かな表情をつくり出します。 突板や意匠パネルでは、一枚ごとに異なる色合いが楽しめるのも魅力です。 赤身:淡い赤褐色 白太:黄白色〜白色 同じスギ材でも色の入り方は一本ごとに異なり、 自然がつくり出す美しいグラデーションを見ることができます。 3. 節もスギ材の魅力 スギ材は節が現れやすい樹種です。 節は欠点と思われることもありますが、 近年では天然木らしさを感じられる意匠として選ばれることも増えています。 小さな生き節や、節を囲む年輪の流れは、一枚ごとに異なる表情を生み出します。 ナチュラルテイストや和モダンの空間では、こうした自然な個性がデザインの一部として活かされています。 スギ材の特徴 軽くて加工しやすい スギ材は国産材の中でも比較的軽く、加工しやすい木材です。 そのため、大きな壁面材や天井材にも使いやすく、 建築から家具まで幅広く利用されています。 主な特徴 軽量で扱いやすい 加工しやすい 壁面材や天井材に適している 大判のパネルにも使いやすい やわらかな手触り スギ材は比較的やわらかいため、 手で触れたときの感触がやさしいのも特徴です。 床材として使用されることも多く、 素足で歩いたときの心地よさを好む方もいます。 一方で、硬い広葉樹と比べると傷が付きやすいという特徴もあります。 調湿性と木の香り スギ材は湿度の変化に応じて水分を吸収・放出する性質があり、 住宅の内装材としても親しまれています。 また、スギ特有のやさしい香りも魅力のひとつです。 木の香りを心地よいと感じる方も多く、 住宅や宿泊施設などで選ばれる理由のひとつとなっています。 スギ材の用途 スギ材は、住宅から商業施設まで幅広い場所で活用されています。 内装壁材・天井材 建具・造作材 家具 突板・意匠パネル 和風・和モダン空間 神社仏閣 軽さと加工性に優れていることから、「素材そのものの表情を活かしたい空間」で多く採用されています。 まとめ|スギ材は「やさしさ」を表現できる木 スギ材は、日本の風土の中で古くから使われてきた、とても身近な木です。 やわらかな木目、赤身と白太がつくる自然な色合い、 そして節が生み出す一枚一枚異なる表情。 派手さはありませんが、空間に自然と溶け込み、木の温もりを感じられる素材です。 HIROMEIでも、スギ材が持つ自然な表情を活かしながら、 一枚一枚異なる木目の魅力を大切にしています。 無垢材でも突板でも、スギ材は「木らしさ」を素直に感じられる、 日本を代表する樹種のひとつです。

  • ウォールナット材とは?|世界三大銘木の中でも人気No.1

    Jiya Kanval12 - CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=58415690 ウォールナットはクルミの木です ウォールナット材は、チーク・マホガニーと並ぶ「世界三大銘木」のひとつで、特に日本では最も人気の高い高級木材です。 主な産地は、 北米(ブラックウォールナット) ヨーロッパ(ヨーロピアンウォールナット) 家具、床材、建具、内装材など、幅広い用途で使われています。 ウォールナット材の木目の特徴 ① シャープさと柔らかさを併せ持つ木目 ウォールナットの木目は、 基本は直線的 所々にゆるやかな曲線 板目では山形・V字が現れる という特徴があります。 タモほど直線的すぎず、チークほど動きすぎない絶妙なバランスの木目で、「上品」「洗練された印象」を与えます。 ② 深みのあるダークブラウンが最大の魅力 ウォールナット最大の特徴は、濃く、落ち着いたブラウン色です。 紫がかった茶色 グレーを含んだ褐色 など、光の当たり方で表情が変わり、非常に奥行きのある色味になります。 この色合いが、 モダン ラグジュアリー 大人っぽい空間 と相性抜群です。 ③ 白太とのコントラストがデザインになる ウォールナットは、 濃い赤身 明るい白太 のコントラストがはっきりしています。 あえて白太を残すことで、 自然なアクセント 一点もの感 アート性 を演出できるのも、ウォールナットならではの魅力です。 ウォールナット材が高級とされる理由 加工性と安定性の高さ ウォールナットは、 適度な硬さ 加工しやすい 反り・狂いが出にくい という、職人にとって非常に扱いやすい木材です。 そのため、 高級家具 精度の高い内装部材 に多く使われています。 ウォールナット材の経年変化 意外に知られていませんが、ウォールナットは経年で、 わずかに色が明るくなる 赤み・紫みが落ち着く という変化をします。 新品時のシャープさから、数年かけて柔らかい表情へと変わるのが特徴です。 ウォールナット材はこんな空間におすすめ モダン住宅 高級マンション ホテル・ラウンジ アート性の高い空間 「落ち着き」「重厚感」「大人っぽさ」を空間に加えたい場合、ウォールナットは非常に強い味方になります。 他樹種との簡単比較 樹種 印象 タモ 明るくシャープ ナラ 力強く重厚 チーク 深みと温かみ ウォールナット モダンで洗練 まとめ|ウォールナットは“空間を引き締める木” ウォールナット材は、 深い色味 上品な木目 高い安定性 を持つ、非常に完成度の高い銘木です。 空間を引き締め、ワンランク上に見せたいそんなときに選ばれる木材と言えるでしょう。

  • チーク材とは?|世界三大銘木に数えられる高級木材

    チーク材とは? 引用:By Forest & Kim Starr, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6107622 チーク材は、ミャンマー・インドネシアなど東南アジア原産の広葉樹で、**ウォールナット・マホガニーと並ぶ「世界三大銘木」**のひとつです。 古くから、 高級家具 船舶材 ホテルや別荘の内装 などに使われてきた、耐久性と美しさを兼ね備えた木材です。 チーク材の木目の特徴 ① 流れるような板目が中心 チーク材の木目は、 直線と曲線が混ざり合う ゆったりとした流れ が特徴的です。 ナラやタモのような「整然とした木目」とは異なり、自然の動きを感じさせる、ややラフで表情豊かな木目を持っています。 ② 濃淡のある色味が高級感を生む チーク材は、 黄金色〜褐色 ダークブラウンに近い部分 が一枚の中に混在することが多く、この色ムラこそがチーク材らしさです。 仕上げると、 木目の濃淡がよりはっきり 深みのある艶が出る ため、「一目で高級材とわかる」存在感があります。 ③ 白太と赤身のコントラストは控えめ チークは他の広葉樹と比べて、 白太が少ない 赤身が主体 という特徴があります。 そのため面材として使っても全体のトーンがまとまりやすく、落ち着いた印象になります。 チーク材が“特別”と言われる理由 油分を多く含む特殊な木質 チーク材は内部に天然の油分を多く含み、 水に強い 腐りにくい 反り・狂いが出にくい という性質があります。 このため、船の甲板や屋外家具にも使われてきました。 チーク材はこんな空間におすすめ 高級住宅・別荘 ホテル・ラウンジ 落ち着いた大人向けの空間 「木の存在感をしっかり出したい」「経年変化も楽しみたい」という場合に、チーク材は非常に相性が良いです。 チーク材の経年変化も魅力のひとつ チークは時間とともに、 色がやや深くなる 艶が増していく という美しい経年変化をします。 新品時よりも、数年使った後のほうが魅力的になる木材と言われる理由です。 他樹種との簡単比較 樹種 木目・印象 ナラ 力強く重厚 タモ 直線的で明るい チーク 流れる木目・深い色味 ウォールナット ダークでモダン まとめ|チーク材は「木の色気」を楽しむ素材 チーク材は、 木目に動きがある 色が深く、上質 使い込むほど味が出る という、非常に完成度の高い銘木です。 空間に「落ち着き」と「格」を与えたいとき、チーク材は間違いのない選択肢になります。

  • タモ材とは?|はっきりした木目が魅力の国産・広葉樹

    タモ材とは? 引用:y Krzysztof Ziarnek, Kenraiz - CC BY-SA 4.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=66483086 タモ材は、モクセイ科トネリコ属の広葉樹です。英語では「Ash(アッシュ)」と呼ばれ、日本では北海道を中心に自生しています。 明るい色合いとまっすぐ伸びる美しい木目が特徴で、家具や建具、フローリング、内装材、スポーツ用品など幅広い用途で利用されています。 硬く粘りがありながら加工性にも優れているため、日本を代表する木材のひとつです。 タモ材の木目の特徴 ① 明るくすっきりとした木目 タモ材は白から淡い黄褐色の色合いを持ち、木目 は比較的まっすぐに伸びています。 主張しすぎない自然な表情が特徴で、北欧スタイルや和モダンなど、さまざまな空間に調和します。 ② 強度としなやかさを兼ね備えている タモ材は硬さだけでなく粘りもあるため、衝撃に強い木材として知られています。 そのため家具だけでなく、野球のバットやテニスラケットなどにも使用されてきました。 ③ 経年変化を楽しめる 使い続けることで色合いに深みが増し、天然木ならではの味わいを楽しめます。 木目が素直だからこそ、職人の仕事がそのまま仕上がりに表れます。 ナラ材との違い タモ材とナラ材は見た目が似ているため比較されることが多い樹種です。 比較項目 タモ材 ナラ材 色合い 白〜淡い黄褐色 黄褐色〜褐色 木目 直線的で均一 力強く個性的 虎斑 ほとんど見られない 柾目では現れる 空間の印象 明るく軽やか 重厚で落ち着きがある どちらが優れているということではなく、空間に求める雰囲気によって選ばれています。 タモ材の用途 タモ材はさまざまな場所で利用されています。 家具 建具 フローリング 壁面材 店舗内装 スポーツ用品 楽器 強度と美しい木目を兼ね備えていることから、 住宅から商業施設まで幅広く採用されています。 HIROMEIが考えるタモ材の魅力 タモ材は派手さのある木ではありません。 しかし、実際に一枚一枚の突板と向き合っていると、 その魅力は木目の美しさだけではないことに気づきます。 同じタモ材でも、木目の流れや色合い、表情は一本ごとに異なります。 まっすぐ素直に伸びる木目もあれば、 自然が生み出したゆるやかな揺らぎを持つものもあります。 私たちはそうした違いを欠点ではなく、その木だけが持つ個性だと考えています。 まとめ タモ材は主役になる木ではありません。 しかし、空間全体を引き立てる名脇役のような存在です。 派手さはなくても、長く使うほどその良さが伝わってきます。

  • ナラ材とは?特徴・木目・色・用途をプロがわかりやすく解説

    ナラ材とは? ナラ材は、日本を代表する広葉樹の一つです。 硬く耐久性に優れ、美しい木目を持つことから、家具やフローリング、建築内装など幅広い用途で使われています。 日本では主にミズナラやコナラが知られ、 海外ではオーク材として流通する木材もナラ材の仲間に含まれます。 木の力強さと落ち着いた表情を兼ね備え、長く愛され続けている木材です。 HIROMEIでも、ナラ材は突板として人気が高く、住宅や店舗、ホテルなどさまざまな空間づくりに活用されています。 この記事では、ナラ材の特徴や木目、色味、用途、そして突板としての魅力について、実際に木と向き合う立場からご紹介します。 ナラ材の特徴 ナラの虎斑 ナラの生節 ナラの抜節 ナラ材が長年多くの人に選ばれてきた理由は、一つではありません。 丈夫で傷が付きにくいこと。 力強い木目を持ちながら、空間に自然と溶け込むこと。 そして、使い込むほどに色合いが深まり、時間とともに味わいが増していくことです。 私たちも原木を見ていると、「やっぱりナラはいい木だな」と感じることがあります。 派手ではありません。しかし、何十年経っても飽きがこない。 それがナラ材が住宅やホテル、店舗など、長く使われる空間で選ばれ続ける理由だと考えています。 ナラ材の木目 ナラ材の魅力は、何といっても力強く美しい木目です。 年輪がはっきりと現れ、自然が描いた模様をそのまま感じることができます。 同じナラ材でも、 年輪の幅 木目の流れ 色味 節の入り方 は一本ごとに異なります。 そのため、同じデザインでも木目の組み合わせによって印象は大きく変わります。 HIROMEIでは、こうした違いを見極めながら、一枚一枚の突板を選別しています。 ナラ材の色 ナラ材は、明るい黄褐色から淡いブラウンまで自然な色合いを持っています。 白太と赤身のコントラストが現れることも特徴です。 白太:明るく、ややグレーがかった色味。 赤身:黄褐色から淡いブラウン。 この自然な色の違いが、空間に奥行きや表情を与えてくれます。 使い込むほどに色味が少しずつ深まり、落ち着いた風合いへと変化していくのも魅力です。 ナラ材はどんな空間に向いている? ナラ材は、 明るすぎない 暗すぎない 木の存在感はあるが主張しすぎない という特徴があります。 そのため、 住宅 ホテル オフィス 店舗 商業施設 など、長く使う空間によく選ばれています。 和風・北欧・モダンなど、さまざまなインテリアにも調和しやすい木材です。 ナラ材の用途 ナラ材は幅広い用途で使用されています。 家具 フローリング 建具 壁面材 カウンター 突板 内装材 硬く丈夫なため、日常的に使用する場所にも適しています。 ナラ材とオークの違い 「ナラ材」と「オーク材」は同じ意味で使われることがありますが、厳密には異なります。 日本ではミズナラやコナラを「ナラ材」と呼び、 ヨーロッパや北米産の仲間を含めて「オーク材」と呼ぶことが一般的です。 家具業界ではまとめてオークとして扱われることもありますが、産地によって木目や色味、質感には違いがあります。 無垢材と突板、それぞれの特徴 ナラ材は無垢材としても人気があります。 一方で、突板には無垢材とは異なる魅力があります。 無垢材 突板 重厚感がある 軽量に仕上げられる 木そのものの厚みを楽しめる 木目の美しさをそのまま活かせる 反りや割れが起こることがある 寸法安定性に優れる 希少材は価格が高くなる 限りある木材を有効活用できる HIROMEIでは、突板だからこそ実現できる表現を大切にしています。 天然木の美しさを活かしながら、より自由なデザインや大きな面積への施工を可能にしています。 広島銘木産業がナラ材を選ぶ理由 HIROMEIでは原木の買い付けから携わっています。 市場には同じ「ナラ」という名前の原木が並びますが、私たちは樹種だけで判断することはありません。 木目の流れ、年輪の詰まり方、白太と赤身のバランス。一本一本違うからです。 だから、「ナラだから買う」のではなく、 「このナラだから使いたい」と思える一本を選びます。 突板になったとき、家具になったとき、壁面になったとき。 その木が最も美しく見える姿を想像しながら原木を見ています。 よくある質問 ナラ材は硬い木ですか? はい。広葉樹の中でも硬く、耐久性に優れているため、家具や床材にも多く使われています。 ナラ材は経年変化しますか? はい。時間の経過とともに色味が深まり、落ち着いた風合いへと変化します。 ナラ材は経年変化しますか? 適度な耐久性はありますが、長期間水にさらされる環境では適切な塗装やメンテナンスが必要です。 ナラ材は突板でも天然木ですか? はい。突板は天然木を薄くスライスした材料です。 木目や質感は無垢材と同じ天然木ならではの魅力を持ちながら、軽量で安定した施工が可能です。 まとめ ナラ材は、美しい木目と高い耐久性を兼ね備えた、日本を代表する木材です。 派手さはありませんが、使うほどに味わいを増し、長く愛される魅力があります。 HIROMEIでは、原木から突板を製造する中で、一枚一枚異なる木目と向き合い、その木が持つ個性を最大限に活かしたものづくりを行っています。 天然木だからこそ生まれる、一つとして同じものがない表情。 それが、ナラ材の一番の魅力だと私たちは考えています。 このブログでは、さまざまな木材の木目と特徴をシリーズで解説しています。 次回は「タモ材の木目の特徴」をご紹介します。 >タモ材の木目の特徴

  • 私たちは木を買うのではなく、価値を見ている

    ― 原木市場で見ているもの ― 原木市場に並ぶ木を見ていると、 よくこんなことを聞かれます。 「どの木が高いんですか?」 「どの木が良い木なんですか?」 確かに木材には相場があります。 樹種によって価格も違います。 しかし、私たちは単純に「高い木」を探しているわけではありません。 私たちが見ているのは、その木が持つ価値です。 同じ樹種でも価値は違う 例えばナラ。 例えばウォールナット。 市場には同じ樹種の原木が数多く並びます。 しかし、その価値は一本一本まったく違います。 木目の美しさ。 色合い。 年輪の詰まり方。 節の有無。 真っ直ぐ育っているか。 どんな環境で育ったのか。 同じ樹種であっても、同じ木は二度と存在しません。 私たちが見ているのは、「ナラかどうか」ではなく、 「どんなナラなのか」です。 木口には木の人生が現れる 原木を見るとき、私たちは木口を見ます。 木口とは、丸太の切断面のことです。 そこには年輪があります。 年輪を見ると、 その木がどのような環境で育ったのかが見えてきます。 雨の多い年。 成長がゆっくりだった年。 厳しい環境を生き抜いた時間。 何十年もの歴史が、木口には刻まれています。 私たちは木材を見ているというより、 木の人生を見ているのかもしれません。 木目は完成品の価値を決める 原木の段階では想像しにくいかもしれませんが、 一本の木がどんな突板になるかは、ある程度見えてきます。 美しく流れる木目。 力強い表情。 独特な杢。 その木が持つ個性は、家具や内装になったときの印象を大きく左右します。 だから私たちは、 「この木はどんな表情を見せてくれるだろう」 と考えながら原木を見ています。 私たちは未来を買っている 原木市場で買うのは、完成品ではありません。 まだ何にもなっていない一本の木です。 しかし私たちは、 その木が将来どんな姿になるのかを想像しています。 ホテルの壁面になるかもしれない。 住宅の建具になるかもしれない。 誰かが毎日触れる家具になるかもしれない。 あるいは、年輪を活かしたアート作品になるかもしれません。 原木を買うということは、 未来の可能性を買うことでもあります。 木は工業製品ではない 工業製品は同じものを何千個も作ることができます。 しかし木は違います。 一本として同じものはありません。 だからこそ価値があります。 効率だけを考えれば不便な素材かもしれません。 それでも私たちが木に魅力を感じるのは、 そこに自然が生み出した唯一無二の表情があるからです。 私たちは木を買うのではなく、価値を見ている HIROMEIでは原木の買い付けから携わっています。 市場で原木を見るとき、 見ているのはサイズや価格だけではありません。 この木はどんな突板になるだろう。 どんな空間で活かされるだろう。 どんな人の暮らしの中に入っていくだろう。 そんなことを考えながら一本一本と向き合っています。 同じ樹種でも価値が違うのは、 木が工業製品ではなく、自然が生み出した一点物だからです。 だから私たちは今日も、木そのものではなく、 その木が持つ価値を見極めようとしています。 それが、HIROMEIの原木選びの原点です。

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