突板


経年変化を好きになれる木
木は、使い始めたときが完成ではありません。 時間とともに、少しずつ表情が変わっていきます。 色が深くなったり、艶が落ち着いたり。 触った跡や、小さな傷が残ることもあります。 そうした変化を、「劣化」と感じるか、「味わい」と感じるかは、 木との付き合い方次第なのかもしれません。 経年変化を好きになれる木には、共通点があるように思います。 もともとの表情が強すぎないこと。 仕上げが主張しすぎていないこと。 時間の変化を、受け止められる余白があること。 新品のときに完璧すぎるものは、少しの変化が気になってしまいます。 一方で、最初から少しだけ余白のある木は、使いながら、だんだんと馴染んでいきます。 現場では、「何年後に、どうなっているか」を想像しながら材料を選ぶことがあります。 今きれいかどうかよりも、使われ続けたときに、違和感が出ないかどうか。 経年変化を好きになれる木は、長く使われます。 そして、気づいたときには、生活の一部になっています。 木は、変わる素材です。 だからこそ、その変化を受け入れられるかどうかが、 木選びの大事なポイントなのだと思い
1月29日


触って気持ちいい木の話
木の良さは、見た目だけでは分かりません。 実際に触れたときの感覚で、「あ、いいな」と思うことがあります。 触って気持ちいい木は、必ずしも高価な木とは限りません。 また、硬い木だから良い、柔らかい木だから優しい、という単純な話でもありません。 指でなぞったときに、冷たすぎないこと。 ざらつきがなく、かといって滑りすぎないこと。 そうした小さな感覚の積み重ねが、「触って気持ちいい」という印象につながります。 現場では、仕上げの段階で何度も手で触ります。 見た目がきれいでも、手に引っかかりがあれば、もう一度手を入れます。 木は、触れる場所によって、求められる感触が変わります。 テーブルや手すりのように、日常的に触れる場所と、 視覚的な役割が大きい場所とでは、仕上げ方も変わってきます。 「触って気持ちいい」と感じる木は、長く使われることが多いように思います。 無意識のうちに手が伸びる。それだけで、その木は役割を果たしているのかもしれません。 木の価値は、数字やスペックだけでは測れません。 触ったときの感覚も、大切な判断材料のひとつです。
1月29日


「最近、ナラ材の話をする機会が増えました」
最近、打ち合わせの中でナラ材の話が出ることが増えました。 「ナラって、前より高くなってますよね?」そう聞かれることが多くなっています。 実際、ナラを含む広葉樹材は、ここ数年で価格が上がっています。 理由はいくつもありますが、現場にいる感覚としては、「急に上がった」というより、「戻らないまま定着してしまった」という印象に近いかもしれません。 ウッドショックと呼ばれた時期をきっかけに、木材の流れそのものが変わりました。 輸入材が入りにくくなり、国産材に注目が集まり、結果として需要と供給のバランスが崩れたまま、今に至っています。 ナラ材は家具や内装など、使われる場面が多い木です。 その分、少しの価格変動でも、加工や設計の現場では影響を受けやすくなります。 「前と同じ感覚で使えなくなった」そんな声を聞くこともあります。 ただ、価格が上がったからといって、木の価値そのものが急に変わったわけではありません。材料としての性質や表情、扱い方の難しさは、以前と何も変わっていません。 変わったのは、木を取り巻く環境のほうです。 私たちの現場でも、ナラ材に限らず、「本
1月28日


突板とは?
突板とは?
1月28日
