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薪になる木の話
工場で仕事をしていると、どうしても端材や、製品には使えなかった木が出てきます。 形が揃わなかったり、寸法が足りなかったり、突板として削りきれなかったり。突板や部材としての役目を終えた木です。 そうした木を、私たちは薪にしています。 実際に、薪として販売もしています。 薪というと、「余った木」「使い道のなかった木」という印象を持たれることがあります。ただ、現場で見ていると、少し違う感覚があります。製品にはならなくても、木としての力は、まだ十分に残っています。 乾燥させ、割り、保管する。 手間はかかりますが、火にくべたときの燃え方を見ると、木の質は正直に表れます。 私たちが販売している薪は、特別なものではありません。 薪専用に伐った木でもなく、見た目を揃えるために削ったものでもありません。 それでも、どの木から生まれた薪なのか、どんな工程を経てきたのかは、自分たちで分かっています。木材を扱う仕事をしていると、「最後まで使い切る」という言葉の重みを、日々感じます。 製品として使われなかった木も、薪として使われることで、最後に熱という形で役目を果たします
1月28日


「最近、ナラ材の話をする機会が増えました」
最近、打ち合わせの中でナラ材の話が出ることが増えました。 「ナラって、前より高くなってますよね?」そう聞かれることが多くなっています。 実際、ナラを含む広葉樹材は、ここ数年で価格が上がっています。 理由はいくつもありますが、現場にいる感覚としては、「急に上がった」というより、「戻らないまま定着してしまった」という印象に近いかもしれません。 ウッドショックと呼ばれた時期をきっかけに、木材の流れそのものが変わりました。 輸入材が入りにくくなり、国産材に注目が集まり、結果として需要と供給のバランスが崩れたまま、今に至っています。 ナラ材は家具や内装など、使われる場面が多い木です。 その分、少しの価格変動でも、加工や設計の現場では影響を受けやすくなります。 「前と同じ感覚で使えなくなった」そんな声を聞くこともあります。 ただ、価格が上がったからといって、木の価値そのものが急に変わったわけではありません。材料としての性質や表情、扱い方の難しさは、以前と何も変わっていません。 変わったのは、木を取り巻く環境のほうです。 私たちの現場でも、ナラ材に限らず、「本
1月28日


なぜ木材はクレームが起きやすいのか
―木が悪いわけでも、人が悪いわけでもない話― 木材を扱っていると、どうしても避けられないのが「クレーム」の話です。 反った、割れた、色が違う、木目が思っていたのと違う。こうした声は、木材業界では珍しくありません。 ではなぜ、木材はこんなにもクレームが起きやすい素材なのでしょうか。 理由① 木は「完成した素材」ではない 多くの工業製品は、出荷された時点で性能がほぼ固定されています。 でも木材は違います。 木は、伐採されて加工された後も 湿度や温度に反応し続ける素材 です。 つまり、納品された瞬間がゴールではなく、 そこからも状態が変わり続ける 。 この性質が、「使っているうちに変わった」という不満につながりやすくなります。 理由② 写真やサンプルと“完全一致”しない 木目、色、節。天然木には、同じものが一つとしてありません。 しかし Webの写真 小さなサンプル 展示品 これらを基準にすると、どうしても 完成品とのギャップ が生まれます。 このズレが「思っていたのと違う」というクレームになりやすい。 理由③ 「木だから仕方ない」が伝わっていない..
1月28日


突板とは?
突板とは?
1月28日
