

触って気持ちいい木の話
木の良さは、見た目だけでは分かりません。 実際に触れたときの感覚で、「あ、いいな」と思うことがあります。 触って気持ちいい木は、必ずしも高価な木とは限りません。 また、硬い木だから良い、柔らかい木だから優しい、という単純な話でもありません。 指でなぞったときに、冷たすぎないこと。 ざらつきがなく、かといって滑りすぎないこと。 そうした小さな感覚の積み重ねが、「触って気持ちいい」という印象につながります。 現場では、仕上げの段階で何度も手で触ります。 見た目がきれいでも、手に引っかかりがあれば、もう一度手を入れます。 木は、触れる場所によって、求められる感触が変わります。 テーブルや手すりのように、日常的に触れる場所と、 視覚的な役割が大きい場所とでは、仕上げ方も変わってきます。 「触って気持ちいい」と感じる木は、長く使われることが多いように思います。 無意識のうちに手が伸びる。それだけで、その木は役割を果たしているのかもしれません。 木の価値は、数字やスペックだけでは測れません。 触ったときの感覚も、大切な判断材料のひとつです。
1月29日
